見えないもの
空を見て明日の天気が分かる人がいる。自然に関わる農業、漁業の人には朝な夕なに空を眺めて明日、明後日の仕事をしていく。
毎年晩秋にやって来る渡り鳥。広い田んぼにたくさんの白鳥、マガンが春一番が吹き荒れる頃忽然と消えている。
彼岸花の葉が消えている。この花は秋彼岸の前後に花だけ現れる。
今朝の日の出は4時15分であった。寒中の頃は7時だった。太陽の昇る位置はだいぶ北上して日本に近づいた事になるから日中気温が30度超えも頷ける。
見えないけど知らずうちに動いてる。見えないけどその存在が分かるものが空気、電気。日常生活に欠かせ無い携帯電話の電波。どこにいても会話でその見えないものの最たるものだ。
まだまだある。雰囲気、人気。匂い、音、味、風。そして温度、湿度、乾燥。どれも実際に存在するものだ。
これらはその専門家にとって大きなビジネスとして成り立っている。それらは全て自然界の中のものである。
その道の専門家はよく見えてそれらを理解して人間社会に提供している。
あの大きな飛行機が空を飛び、重たい鉄製の船が海に浮かび、ビートルズやガガの歌に世界の人々が熱狂する世界は見えないものが存在する証である。
ちまちまと生きている人間世界でも日常生活の中で見えないもので生きている。
井戸掘り職人は地形を見て地下の水脈を掘り当てる。山師は地層を見て目星を付けて新月の闇夜に山を見て金鉱脈を探し当てる。
漁師は魚が寄るところに網を仕掛け、釣り師は魚の餌場に餌を放る。
庭師は土中の根のありかを知る。石工はどこにノミを入れたら割れるかを知り、医師は聴診器で肺や心臓の音で臓器の異常を知る。
個別訪問販売の営業マンは玄関先に置いてあるもので売れるかどうかが分かるし自動販売機を置く業者は一台だけ置いては売れないのを知っている。
コンビニの店の立地は競争相手が複数あるところにあえて進出する。
見えない世界を見えてる人がいる。その最たるものがインターネット社会だ。その代価は巨万の富だ。
見えない物の利便性を知り利用すればそれに対価を払うようになる。私たちの周囲には見えない物知らない物がいっぱいある。
最近よく見かける熱中症対策のジャケットを着用してる人をよく見かける。服の内側に扇風機を付けてあ。働いてる人の姿はまるでフグが怒っているような体型をしていて一見笑ってしまう。高いけどよく売れてるという。とても快適な服だという。
確かに猛暑の日扇風機を背負っていれば快適だ。
まだ6月なのに猛暑日が続く。見えないものが動いてる。田んぼの上を燕が飛んでいない。彼らの生存本能が涼しいところへ移動させている。
木陰の中での昼寝は至福の時期となった。
4月に植栽したロックガーデン
植栽から僅か2ヶ月すっかりにぎやかになりました。ご主人曰く雑草を見つけると嬉しいだって。見えない時間が作る不思議な世界。
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