身近な出来事
ニイニイ蝉が鳴いている。
時折ミーンミーンミーンと場違いの鳴き声がした。
カナカナのヒグラシはどうしたのだろう。
蝉の登場には順序があるのだけれど、いつ鳴き出したらいいのかセミたちはヤキモキしてる。
梅雨明けはやっぱりひぐらしの大合唱で幕を開けて欲しい。
最近は少し日の出が遅くなったようだ。太陽の昇る位置も南下。
雨が降ろうが熱かろうが時は休みなく流れる。
これを書き始めたら仕事の帰りに里山はのヒグラシの大合唱に遭遇した。
山々の至る所からヒグラシの鳴き声は梅雨の終わりを教えてる。
高音で透き通るような鳴声、風邪でもひいたか濁声の鳴き声も混ざる。
鳴き声の綺麗な彼の元へ多くの美女蝉は引き寄せられてうっとりとして聴き惚れてるのだろうか。
どこか美声の彼に嫉妬したりして。
里山や農地に限らずどこにいっても目に付く葛蔦。
これは風邪薬の葛根湯の葛であるその根は澱粉が多く高級和菓子の材料になる。
これは多くの方が知っていると思う。
しかし昔この葛は現在のように至る所に蔓延していたのだろうか。
この葛はマメ科の植物で鹿、ウサギ、山羊、牛馬などは萩と同様彼らの主食になるほど好むのである。思えば今は彼らはいないし当然葛の蔓延は当然なのだろう。
この葛蔦は葉の付け根、その節々から発根してどこまでも伸びる。どんな障害物があろうが延々と伸びる。日本全国至る所に見られる蔦だ。
その風景は「悪タレ者世に憚る。」そのものです。得意満面。向かう敵なし。
そんな厄介な蔓性植物なのだ。
たとえば5年間、舗装道路通行止めしたら蔦植物に覆われ原野になると言われてる。
実際そのような現場に遭遇したことがある。そこはダム管理用道路であった。
舗装道路の上に蔓性植物の藤、葛が覆い通行不可であった。
この葛蔦の弱いところは薬の吸い込みがよく除草剤に弱いのが特徴だ。いつか研究者が現れて葛の弱いところ、天敵など現れて退散する日が来るだろう。
豊富なガスや石油資源を持って世界を席巻するはずだったプーチン。
世界の工場と言われる中国がその財力で世界を席巻しようとしてる習近平。
生き物の世界にはどこか共通する面がある。強者にも必ず弱点がある。
遠いお国の話だが身近な葛蔓の生態を観察しているとロシヤやチャイナが重なって見えてくる。
悪たれもの世に憚る。進化し続ける生き物たち。
人間の進化は他の生き物より進化しているのだろうか。
心の世界は縄文人のそれといかほど進化をしたんだろうか。
争いの手法は変わったけど悪たれものの心は誰にもあり、歴史を学んでも人の心の進化はない。
強い者に支配されいる生き物の世界、一度根付いたら動けないほとんどの植物の中、蔓性の植物は延々と伸び 勢力範囲を拡大し続ける。どこか人間の生き様に似ている。
大英帝国も大日本帝国も清国、ローマ、トルコ大帝国も消滅した。
葛蔦もやがては消滅する時がくる。
コウロギの鳴き声がした。
やがてこのお宅も葛蔦に覆い尽くされる。
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