分からないこと、知らないこと。
今日は海の日で旗日である。
夜中からしとしとが降ったり止んだり梅雨そのものの毎日である。
時折里山を通ればとニイニイ蝉が鳴いている。
そんな梅雨もヒグラシが大勢でカナカナ、高音でガナガナと鳴いてくれれば、重い梅雨の幕が上がる。その後は灼熱の太陽が地上を容赦なく照り続ける。
アブラゼミが至るところでヂクヂクヂク・・・ジイー。
ミーンミーンゼミが負けずと。
やがてツクツクホーシが鳴き始めれば秋風が吹いてくる。
その頃には不思議と30℃の暑さが懐かしくなる。
里山の農地は稲の転作物として大豆や麦を植えている。
今のこの時期は広大な農地に大豆が黒土の中に一面芽を出している。不思議なのは大豆以外の植物が生えていない。何も大豆だけではない。稲田も麦畑もそれ以外生えない。
植え付けた作物以外のものは生やさない技術は専門家の為せる技であり地の果てまで雑草が生えてない光景は神技そのものである。
ある日仕事を終えて帰る時エンジンのキーを回してもうんともすんともしない。
エンジンがかからないのである。
さあ困った、どうしょうか、とりあえず車屋さんに相談した。
「そちらの方面に電気屋さんが行ってますので寄らさせます。1時間はど待ってください。」
確かに来た。
その電気屋さんが車の下に潜って何やらハンマーでガンガン叩いてる。
這い出してきて「キーを回してください。」「ブルルン」動いた。
電気屋さん曰く「まぁ埃が詰まっていたんです。いずれ交換してください。」
去っていく後ろ姿は神様のように見えた。
4、5日前突然下腹が背中が異常な痛みに襲われた。
救急車で救急病院に入って調べていただいた。担当医曰く尿路結石のようだからかかりつけの医者に行くようにと痛み止めの薬を処方された。次の日専門の泌尿器科へ行った。
その専門の病院の検査の結果異常無いと言われた。担当医曰くおそらくその石は既に流れ去ったという。
その道の専門家はそれぞれ神の手による神技を持ってるのだ。
神技も神様のような姿も全くその道の門外漢からしてみればそのように見える。
その道の専門家にしてみれば他愛のない知識なのだ。
だがそれで食えるのであって時には知らないばかりに多額の出費を強いられる。
分からないこと、知らないことは無数にある。
長く生きていればそれなりに知識や知恵はあるだろう。だが近年はそんな年寄りの知識、知恵など借りなくても検索すれば身近な年寄りより正確な情報がすぐ手に入るし理解もできる。納得もする。
それでも技術や経験値は検索しても伝えきれない。
砂とセメントを混ぜればコンクリートができると理解できてもそれを使うところによってセメントの量が違うし、砂や砂利のサイズも違う。
暑い時、厳冬期によっても違う。検索ではそんな経験値までは知れないのだ。
一方では今時の若いものは携帯、パソコンの使い方は神技に思えるほどに使いこなしている。
英語、英文字、カタカナ。
そんなに若い子たちは英語に詳しくもないのに何の障害もないように使いこなしてる。
明治大正に限りなく近い私には不思議も不思議、摩訶不思議に思う。
税務署の方が来るという。知らない事の代価は高くつく。知らない事、分からない事は一杯ある。
芝を植えてから三十年間雑草とりを続けてきた芝庭。
2年前専用の除草剤に巡り合い、それ以来雑草から縁が切れた。
訪れた客が感動して帰るそうだ。知らないことは残酷でもある。
雑草のオンパレードの芝庭からここまできた。雑草を抑制、退場の方法を知ってこうなった。
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