蚊がいない。燕がいない。蜂の巣がない。
溜め水タンクの中にボウフラの姿は見た。田植えの頃に燕は飛んでいた。
蜂は見かけるけど蜂の巣に遭遇しない。
雨の多い年は蜂の巣は巣作りが難しいのだろう。濡れては巣が出来ない。
樹液をこねこねして作る巣は雨に濡れては流れてしまう。
燕は暖かい地方で 暮らす。暑くも寒くもない温暖な土地で過ごす。当地東北地方も暑すぎるのだ。
暑いところを避けて子育てするのに暑い東北地方は避けてもっと北の方へ移動したのだろう。
蚊はどうしていないのだろうか。蚊の嫌いなのは乾燥や風、煙そして隠れるところがないところだ。また雨粒は彼らには爆弾に当たるのと同じで風が吹けば埃のような彼らはたちまちどこかへ吹き飛ばされる。
今年は適当に雨の日はある。雨が降れば必ず風が吹く。蚊の嫌いな日が多い。
気温が上がり風が吹けば水溜りは直ぐ干上がる。水貯まりが無いからボウフラの棲家が出来ないのだろう。お庭の仕事で蚊の集団に囲まれて仕事するのは勇気がいる。
今年はまだ一度も蚊に刺されたことはない。
今朝の新聞コラムに蚊のことが書いてあった。思うことは皆同じなのかと思った。
それには30度を超えると蚊の動きが衰えるとあった。蚊ばかりではない。
他の生き物だって動けない。
植木圃場に頻繁に散水をしている。熱で地面が乾く。周期的に雨が降ってもすぐ渇く。
ボウフラが湧かないのはこんなところに起因してるのだろう。蚊の赤ちゃんがいなければ蚊の成虫もいない。血を吸われることもないし痒くもない。
おもわず「いいね」を押したくなる。
60歳代の年代の方は記憶にあるだろう。
まだ網戸のない時代は雨戸や障子を開け放し蚊帳の中で一家族寝た熱帯夜の記憶は誰しもがある。
蚊帳の中に入る前のひと時は青杉やヨモギの枝を燃やして、もうもうと煙を出して蚊を追い出した。
呼吸もできない、目も開けられない煙幕の中に蚊に限らず生き物は全てその空間から逃げ出す。
目病みや耳鼻咽喉の疾患の多いのも頷ける。
蚊がひっくりかえるのだから人間だって居心地がいいわけがない。
イナゴを退治したら蛙も泥鰌も消えた。
その薬害で人間も消えたのかもしれない。
快適な生活環境を求めることまた生産性を上げることはその代償として命の弱い生き物が割を食う。あなたの子か孫か猫か犬か原因不明の疾患がその代償となる。
圃場の周囲の田んぼは水を抜いてる。あんまり暑いので稲の成育を止めている。
草たけが高いと籾の重みに負けて倒れるのを警戒している。当然収量は落ちるであろう。
自然を相手に生きていくには長く生きてきた方の知恵を借りるようだ。
体はポンコツでも頭は聡明な高齢者は多い。
海水浴場に人が来ない年があったし、スキー場に雪がない年もあった。
蚊のいない年だってあるさ。燕だっていないんだもの。
エアコンの冷気の中で我が家の猫ご二人さんが寝ている。
「寝てないよ、俺のこと書いてるニャーー」
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