は、め、て

若い頃、古老が話していたのを耳にした。


「歳をとると はめて がダメになってしまう」

聞いてる当方は若いから生殖機能が衰えるのだろうと思っていた。


後々その 「は、め、て」は「歯、目、手」である事を知って自分の勘違いに笑ってしまった。



仕事柄、体力勝負なので住まいの階段70段を一気登りを日課にしていたが夜中に度々脚の筋肉痙攣を起こすので使い過ぎと思い辞めた。


信じられないけど剪定作業に使う小さな鋏が重くて腕が上がらない。あの老職人の言葉の意味が今になって納得した。


若い頃の眼は視力2.0で自信があったし、山野育ちで体力に自信があった。

歯と眼は兎も角、手足は特段の自信があった。


最近東京へ行ってきた。

娘が歌を歌ってるのでそのライブ会場へ、スマホ片手に向かった。


新幹線を降りて丸の内線まで遠い道のりであった。

そして国会議事堂前駅の階段を登って内閣府前を通り過ぎて目的地のビルまでまさしく荒野の道を行く道程である。


足の甲、ふくらはぎパンパンである。


ライブの最中 太ももにきた、まずい これは筋肉痙攣の予兆だ。この痙攣が起きたら歩き回らなければこの痛みから解放されない。幸い指圧して大事に至らなかった。


日常の移動手段は車なので長時間歩くことは少ない。都内の移動は渓流釣りの山歩きそのものだ。


石を飛び、急流を渡り、崖を登り、ブッシュをかき分けヘトヘトになって車に座る時と都内で電車に乗って座る時の感じる思いは同じであった。


地方に住む人々の移動は車なしでは成り立たない。大都市に住む人々は電車が移動手段である。足腰の強さは都会人に軍配が上がる。


「歯、眼、手」の手足が丈夫な都会人は長寿の基になっている。


林道と接点がない隠れ沢で釣り上げたヤマメ

みやぎ野造園

1977年宮城県仙台市で開業。現在は富谷市明石にて営業。 近年は庭石の撤去工事が多く、その石を破砕して再利用した お洒落なロックガーデンやガーデニングに力を入れています。