天敵
雨の多い年は植栽の中に蜂の巣は少ない。
雨を避けるため軒下や茂みの濃い樹木中によく巣を作る。
過去に眉間をスズメ蜂に一刺しくらってるので、それ以来小さな地蜂のようなものに刺されてもアレルギー反応が起こる。
釣りを趣味とするので、時たま釣具屋を覗く。
レジの脇にオニヤンマのイミテーションが置いてあった。聞いてみると体に着けていると蜂が寄り付かないのだと説明があった。
インスタを覗いていたらオニヤンマトンボを庭先に吊るしておけば蚊が寄りつかないとうくだりがあった。
蜂や蚊に天敵がいたのである。
猛暑の中、仮植された植木に撒水をしていた職人たちの嘆きが聞こえてきた。
「ここの植え込みは蜘蛛の巣がとんでもなく多い。」だって。
その言葉に言ってやった。
「藪蚊はいないだろう。」
昆虫の通り道に蜘蛛は巣をかける。
その空間は人も通る。昆虫は無論、人間だって巣にかかる。巣を破壊する人間は蜘蛛にとって最大の天敵だったりして。
芝刈り作業の後に出るゴミを乾燥防止のため木の根元に被せておく。
草の腐食が進むとミミズが湧く。ミミズの住んでるところにモグラがくる。乾燥防止のためおいたゴミがモグラの隧道で乾燥して植木が枯れる。
モグラは目が見えないので聴力が鋭い。音が天敵かも入れない。そんなモグラ除けが売っている。
仙台近郊の温泉場近くに別荘地が各所にある。山暮らしの好きな方々が住んでる。住いを含めて敷地全体をネットで覆い被せてる。
猿の狼藉放題から生活を守るためである。
ネットのないお宅は猟犬を放し飼いにしている。犬猿の仲を重々承知の助さんである。
漁師町には猫が多い。猫島で観光地になっているところもある。当地牡鹿半島の先に網地島がありそこも猫島として名高い。
その昔、帆船で世界を駆け巡っていた時代にはその船には鶏、豚、山羊の食用肉とする家畜の中に犬、猫も飼われていたと言う。
猫は無論食料庫の番人として大事にされ、世界をまたに駆け巡りその子孫が各地に散っていったであろう。
食料庫の中はトムとジェリーの世界である。
天敵の話は娑婆の世界にも数限りなくある。
イジメやパワハラなどはその受け身の当事者は天敵と思うだろうし、それをしてる方も当然形を変えた天敵がいる。
こんなことを書いてる私の伴侶は若かりし頃は優しく微笑むマリア様であったが、30年も連れそえば怖い天敵になりつつある。
外に出れば七人の敵が敵がいるそうだ。笑
「窮鼠猫を噛む」ぐらいの気持ちで行くべい。
彼の天敵は私だったりして。
0コメント