因果応報
昨日は大雨だった。
「明日は大雨の予報なので休みます。」全員嬉々として「はい」否はなし。
私も渓流に入れるので心なしか嬉しい。
熊に襲われない対策として県庁から行動指導が出された。
その1に「熊の生息域に入らない。」とある。
私の植木畑の周りは種類の異なる竹林がある。それぞれタケノコの出る時期が違うため3ヶ月ほど熊さんがウロウロしている。
民家の裏山であったり小学校の校庭の脇、住宅団地の地続き山林に竹林が延々と続く。
熊さんの大好きな筍が出る間は人間の方がじっとしていなければなるまい。
孟宗竹は食用のため、唐竹は籠や笊を作るためであり、布袋竹は法面補強の為に人為的に移植されたものであった。
周囲に大好物の竹がたくさん植えられて熊さんは嬉しかったろう。
現在、宅地開発が進み人間が多く住み着いて熊さんがウロチョロすると近所の派出所の方が拡声器で「ただ今この辺をクマがウロチョロしいます。大変危険ですから皆さんもウロチョロしないでください。」と自転車で走り回ってる。
人間が必要と思い種々の竹を植えたら熊さんに出会った。
新しい街を造ったらそこに熊さん、狸さん、猪さん、鹿さん、兎、土竜、雉さん、・さん、・さんが現れる。
「この黒いウンコのようなものは何でしょうか。」「熊さんのウンコです。」
「この山のようなウンコはなんでしょうか。」
「狸さんの山の糞と言われる糞塚です。」
「芝庭にもこもこの土の山はなんでしょうか。」「土竜さんの餌取り隧道です。」
「木の皮を齧ったのは誰でしょう。」
「下の方は兎さん、上の方は鹿さんです。」
「ゴミの山をひっくり返し他のはだれ。」
「猪さんです。」
あなたのお庭は熊さんや狸さん、鹿さん、兎さん土竜さん、猪さんの生息域なのです。
渓流に棲むヤマメやイワナは熊さんの生息域であり虎穴にでなく熊域に入らずば渓流魚は獲られない。
獣道を歩けば熊に当たる。いつかは会うだろう。
宝くじを買い続ければいつか当たる。
犬も歩けば棒に当たると古人が言った。
安全や無難な方策を思考しては得るものは少ないし危険や難題の多いものはそれを越えれば途方もない利益がもたらされる。
良くも悪くも因果は切り離せないし大なり小なりそれに見合った応報がある。
ロシアの応報の結末が見えるのは私だけでは無い。
植木圃場の入り口建ってる。
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