植物の諺、言い伝え
当地東北仙台では田植えが最盛期です。水を張った水田の上をつばめが飛んでる。
菖蒲やアイリス、牡丹、芍薬など初夏の花が咲き始めた。里山の山の色が黄緑色から深緑に変わりつつある。衣服も1枚脱ぎまた一枚と薄着になってきた。
春草は播種の時期となりはやくも夏草が芽吹いてる。生き物のおおよそは生き残りをかけてそれぞれに適した時間、時期、場所を選んで生きている。
車前草、オオバコとも言われる。「踏まれても踏まれてもそれを堪えて生きる雑草のように」
まさしく車の前に生える草、車前草そのものなのだ。毎日踏まれてはいかなる雑草も死に絶える。
薔薇、綺麗な花には棘がある。確かに薔薇は棘があっても良く売れる。タラの芽と同類の針千本はその名の通り触るところが無いくらい棘がある。新芽は極上に美味い。山椒もピラカンサも棘だらけ。誰も美しいとは言わない。
竹、竹のように真っ直ぐに生きること。離れて見ると確かに真っ直ぐに見える。切り倒して見ると全ての節で右往左往に曲がってる。曲がりに大小の差はあるが竹ほど曲がり癖があるのはない。なんたって一節一節が竹の節目でありその連続の上で一本の竹になる。柔らかい筍は真っ直ぐに生きられない。
桜、切る馬鹿、梅、切らぬ馬鹿。またそれを信ずる馬鹿。桜は切り口から腐食菌が入り腐り易い。太い所で切ればば自然治癒力に時間がかかり本体まで腐食が進むので切るなということだから毎年剪定しなさいということになる。
立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花。日本の在来種の代表みたいな花です。和装している婦人の姿そのもの。ハッキリと一花、一花それぞれの華やかさを持っている。最近は相対的に塊の花、団体の花、群れになる花そんな感じの花が好まれる。芝桜、ビオラ、タイム、タピアン、エリゲロン。もちろんカサブランカのような主役あっての脇役です。
継子の尻拭い、この草の葉の表面に棘が無数にある。むかーし昔、トイレットペーパーのない時代、継子のうんちの尻拭いに使用した。前妻の遺した継子は愛おしくないという超残酷なお話。
里山はカエルの合唱で大賑わい。まもなくカッコウが鳴いて夏がくる。
節で曲がる竹
里山の竹林
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