樹木の生態、性格その1
今朝の日出は5時20分。
太陽の出る位置が北上している。
日本に近づいてることになる。
野山に咲く花の開花にはこれまで順序があった。
梅が咲いて、拳が咲き染井吉野桜、八重桜、山桜と続く。今年は4月に入りこれらが同時に咲いてる。
本州最北の青森地方の春のようだ。
桜の花が散ると野山の木々が芽吹きだす。中でも柳の芽吹きが目に付く。
良く観察して新緑の色を見ると薄緑色、淡い白、淡いピンク、薄い黄緑色と野山の樹々は独自の色をそれぞれもっている。その独自色はやがて秋から初冬にかけて錦絵さながらの紅葉を観せてくれる。
もし身近に紅梅の木があったらその枝を切ってみて見て欲しい。その切口は濃紅色である。幹も根も紅い。白い花の拳は根も白く、柿の木の根は柿渋の黒色だ。みんな独自の色を持っている。
山桜の花が散り、新緑の中に藤色の花房が見られる。山藤である。樹木の厄介者であるが高木の頂きから一面に垂れ下がる藤色は桜色とまた別な春の風情がある。
春は多くの樹木の開花期である。
明らかに花が咲いたとわかるのは桜や拳だが、
私たち人間や動物が気づかない花は無数にある。
例えば欅、紅葉、銀杏、などの花を見た人がいたら植物学者になれます。
人間も含めて、あらゆる生き物は生存競争のなかで生き残ったものが今、花や実を結実させている。
桜、拳の実は鳥が、栗や楢の実はウサギやリス、クマ、猪。そして欅や楓、松などは風が広域な範囲に子孫を残す生き残りの戦略としている。
誰もそれを考えたものでない。生き残るその力がそう進化したのだろう。
誰よりも大きく、より高く、そして太陽の光を浴びる木に足元から忍び寄る山藤に巻き付かれて立ち枯れしたカラマツ。大木も山藤に勝てなかった。
くるじいーと言う声が聴こえてくるような立枯れした唐松。
大木にはなれないが巻き付かれた山藤を体内に取り込み山藤を枯らして生き残る山紅葉
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