野に咲く花のように

春分の日、3月20日頃になると空き地や河原に行くと土筆、タンポポ、クローバーそして忘れな草など早春の花が咲き始める。

田舎育ちの私は公園などないから近場の野山が遊び場であり棒切れや石ころで野球の真似事やチャンバラごっこ、やがて疲れた頃はクローバーの花を摘んで編み,その中にタンポポの花、土筆など混ぜ合わせて首環や王冠を作って過ごした。60年前の幼少の頃がやたらと懐かしい。

今でも早春の花は至るところで見られます。歩道脇や街路樹の下、公園に行けば必ず見られます。物の豊富な時代に道端の花を手にする子ども達は少ないような気がする。

近年の新設住宅は宅地内に雑草を生えない様にしている。コンクリート、防草シート、人工芝

などでで土のところは全面カバーしていわゆる雑草と呼ばれる草は生えないようにしている。

無機質な空間が屋内外に求められる時代である。

過去に2度ほど人工芝の撤去の依頼を受けた事があります。どちらの人工芝も施工から10年経過していて夥しい雑草が生えていた。

また防草シートでカバーして砂利をしいたにもかかわらず雑草が蔓延していたお宅からその処理を依頼されたこともあります。

それらの雑草は風に吹かれて風に乗って来た土筆やタンポポ、クローバーなどであった。

そこに住む子供達は公園に行かずとも庭先で野遊びができるのである。大人にとっては悩ましいタンポポやクローバーであるが清らしい幼子達にはエンジェルの花畑なのだ。

野の花は見る人を和やかにして、爽やかにしてゆくそんなふうに生きて行けたらいい。この様に野の花を歌ったグループがあった。彼らは幼少時代にタンポポなど手に取って遊んだのだろう。

舗装道路や建物は10年20年と放置すれば蔓や樹木で覆われ自然の中に姿を消してゆく。どう足掻いても植物の生き残りの戦略には敵わない。夥しい種子の攻撃には敵わないのである。

真逆の発想で草花や自然芝で雑草と言われる草を制圧制服してはどうだろう。そうすればあのダカーポの「野に咲く花のように」の様な歌がまたでてくるかも知れない。



除草効果100点の姫高麗芝。


玉竜と芝桜

芝と草花で雑草を征したお庭 施工1年経過

みやぎ野造園

1977年宮城県仙台市で開業。現在は富谷市明石にて営業。 近年は庭石の撤去工事が多く、その石を破砕して再利用した お洒落なロックガーデンやガーデニングに力を入れています。