本の虫
今回は野山やお庭の虫はありません。読書の好きな、マニアックな人のことを言う、本の虫、いわば隠語である。私が好んで手にするのは歴史物、下町物です。
若い頃は山本周五郎で枕をよく濡らした。朝、起きられなくてよく遅刻してゲンコツをもらった。
人間一人生きてゆくその中で得られる情報は限られた部分しかない。また自分の専門分野の勉強は必要に迫られるので否応なしに進化、特化していくので他の人の追随が及ばなくなる。おのずと収入も高くなる。
門外漢、専門から外れた男。当然無知な方面は高くつくしそれで職業のバランスがとれて社会が成り立っている。
どんな分野の本であろうと書き手の筆者は内容の正確性を維持するため物語の背景、裏付けの資料を元に書いて読者に提供してる。読者側はその物語を読むだけで多くの情報を得ることができる。
中古本で五百円玉1個程度でとんでもない量の知識が得られる。
人のやることは長くても2時間もすると飽きがくる。どこかで次の様なことを読んだことがある。正確でないがこういう内容であった。「1時間幸せでいたいなら酒を飲め。2時間幸せでありたいなら本を読め。1日幸せに過ごしたければ床屋にいけ。3日の幸せを求めるなら結婚して、半年幸せに暮らしたいなら新しい家に住め」こんな感じでまだまだ続きがあるのだが忘れてしまった。
読書は空いた時間の暇つぶしに最適と思う。画家、書家、芸術家、音楽家、家とつくのはその道の専門と見做される。読書家もその類なのだろう。
ちょいとした暇潰しの楽しみの読書も長い時間の積み重ねを経てできることであり、それを読書家と評したのかも。
若い人は時間があれば不思議とよく寝られる。反面年を多く重ねると寝る時間が少くてもいいような気がする。身体の疲労度がそうさせるのかもしれない。
定年退職金後、毎日が日曜日となり有り余る自由時間との戦いの日々が待ち受けてる。
たかが趣味の世界だが楽しいと夢中になれるには相応の時間がかかる。
造園家、読書家、画家、できれば一冊本を書いて作家の真似事をしてみたい。
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