雑草往来、身近な雑草、春の七草
1月5日は小寒。
そして1月7日は春の七草をお粥にして食する日です。セリ、ナズナ、オギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ・スズシロ。
寒中に生えてる野草の新芽の生命力をいただいて無病息災を願ったその習慣が今日に残っている。
植物の生態を見ていると春夏秋冬を鮮やかに棲み分けしてそれぞれ進化して生きている。
上記の春の七草は前の年の秋彼岸過ぎに発芽し寒中を生き抜きひたすら10度の気温を待って一気に繁茂、我が世の春を満喫する。
種類は沢山あるが共通してるのは草丈が低い。
草丈の高く生存競争の過酷な夏草、秋草の生える時期でなく競争相手の少ない冬から春にかけて生きのびるよう進化したのが春草の特徴だ。
夏草は春草のなかで気温20℃の頃に発芽して夏場に地球を制覇するみたい。
秋草は30℃の中で発芽し夏草とやがては世代交代していく。秋彼岸の過ぎた頃春草の発芽して冬を越しての繰り返し。
雑草は毎年同じところから出る宿根草と次世代を種子をばら撒き勢力範囲を広げる1年草がある。
季節を棲み分けしてる草は人間が常に除草している農地や住宅地のようなところでの話で、
耕作地放棄したところや原野にはまた別の植物の世界がある。
身近な雑草は季節ごとに見れば数は少ない。
その生態は皆同じことの繰り返しなのである。
発芽、生育、開花、落種。開花までに除草することにより次年の発芽がなくなり雑草の次世代への生き残りの戦略を遮断できる。
雑草の全く見られない芝庭は月1度芝刈りする。
また月1度刈るほど生育するために施肥料は欠かせない。
例え雑草があっても月1度の芝刈りを繰り返すことによって雑草の種が落ちないため次年度は発芽しない。
芝の中にある1年草はその年の冬に命を終え再び出ることはない。よって雑草のない芝庭が出来上がる。
植物の生態を観察すれば厄介な雑草を征するヒントがあり、宿根草はまた別な対応になるのです。
また次回をお楽しみに。
🌿農地に生えてる大寒の中の春の七草を撮ってきました🌿
①田平子とカタバミ。多平子はホトケノザとしていますが本物は別物です。
②ゴギョウ、別名母子草と言われてます。当然父子草もあります。よく芝庭に出て困る父子草です。
③芹、わらに包まれた田芹。これはアクが強くて病みつきになります。市場には出回りません。
たまにローカルの道の駅で見かけます。
④ナズナ、これはナズナでもタネツケバナと言われるものでこの花が咲くころに稲の籾を水に入れる時期を教える草です。農家の方がこの開花を目安してます。
⑤ハコベ、ハコベラともいう。幼少の頃祖母がこのハコベを刻んで鶏の餌にしていた記憶がある。
それこそ遠い遠い昔のことです。
このほかに⑥スズナ、⑦スズシロは八百屋で売ってる大根、蕪のことです。
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