大寒のお話
現在ウクライナはロシアに無惨に蹂躙され続けられています。
その紛争地は穀物の生産、輸出で有名で写真を見ると砲弾の飛び交う中植え付けられた青々とした麦畑がみられます。
この小麦は昨年10月に播種されたもので広大な面積で砲弾や戦車のない間合いを見て植え付けられたていたとみられる。
現地の日中最高気温5度だから当地仙台地方と同レベルの大寒の最中なのだろう。
おおよその植物は冬眠、休眠しているこのシーズンにどうしてこの麦は厳しい寒さの中を生き延びようとしたのだろう。
とんでもない時間の経過の中で麦属が選んだ生き残りの結果、寒中を生き延びることで次世代を残すしたたかな戦略を選択したのかも。
一方で同じ種類の稲は夏草として生き延びてます。別名水稲と呼ばれてる通り水の中の植物であり水により競争相手が限られ勝ち残ったのだろう。
寒中を生き延びる植物は結構あります。
春の七草はじめキャベツ、ホウレンソウ、雪菜、タンポポ、スイバ、ギシギシ、オオイヌノフグリ、彼岸花、ヒメオドリコソウ等々。
春草の共通してるのは草丈が低いこと。そして夏には姿を消してしまいます。
24節気の「小寒」「大寒」は、1日24時間の時計に例えるならば、夜中の1、2、3時に当たります。人間を含めて動物の世界でもこの時間に活動しているのは限られます。
ウクライナ侵攻、湾岸戦争、遠い昔の織田と今川の桶狭間の戦い、いずれも戦闘開始は丑三つどき、夜中の3時です。
草木も眠るも丑三つ時。
季節にとっての丑三つ時である真冬の大寒も、生き物にとっては活動しにくいがその分競争相手が少なく勝ち残れるチャンスは大きい。
何事も興味を持って観察すると対応策が見えてくる。
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