痒ーい、かゆ〜いのお話その1。
東北の仙台は田植えが終わりカッコウの鳴き声が聴こえてくる初夏の時節となった。
今春も山菜をご馳走になった。食べて美味しいのはなんと言ってもフキノトウとタラの芽の天麩羅です。
山歩きで要注意なことは山中で小用は厳禁です。何に触ったか分からないので、おしっこをする前に必ず手を洗う必要がある。
新緑の萌える木々、山々は遠くから眺めていて心洗われる美しさだ。手に取ってみたくもなる。
ウコギ科のタラの木、コシアブラ、ハリセンボンこれらは天麩羅にすれば食味は絶品である。同じ仲間の漆、ヌルデは触れたらとんでもない痒みに襲われる。
漆は低木で棘はなくするりとしていて斜地を昇り降りするには掴まりやすい。山中に点々と生えてる。葉の茎が赤いので一度教えてもらえれば直ぐ覚えられる。
ヌルデは中木でくるみと見間違うほど葉は似てるが胡桃の木は大木になる。人間の背丈より大きめの木はヌルデとして近寄らない方が良いです。この木の特徴は一塊になって群生してる。
山林の伐採の後に風によって種子が飛来し群生する特徴がある。
タラの木もヌルデもよく高速道路の法面に群生してるのを見かける。維持管理の良い証拠なのだがそのヌルデの伐採作業に携わる作業員は原因不明の猛烈な痒みに悩まさせられる。
見たことはない話ですがある書物に蔦漆を伐採撤去して燃やす作業員がその煙に巻かれてとんでもない痒みに襲われたと言う記事があった。
タラの芽やハリセンボンは棘で外敵から身を守
り、漆やヌルデは痒くさせることで身を守ってるのかも。なぜ痒み成分を持っているか調べたら博士になれるかもしれないしその痒み成分でビックビジネスになるかもしれない。
人類以外の生き残りをかけた生存競争の世界を覗けば誰でも学者になれるし身近な自然はいろいろなことを語っている。
次回は痒ーい痒い毛虫のお話しです。
ヌルデ「白膠木」葉の茎が赤い。葉に触れると被れる。
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