落ち葉と木枯し。
11月に入っても暖かい。
日中は上着を脱ぐほど暑いし帰りにはその上着を忘れて来る日が時たまある。
それでも朝方は霜が降りたりして里山は秋色に変わりつつある。
お庭の仕事に関わる私たちは季節の移ろいを肌で感じる毎日である。
秋彼岸の頃までは刈り物や生垣のあるお宅を回るが10、11月は松の木のあるお客を主に回っていく。いわゆる和風のお客さんが多くなる。
近年は和風といわれる住宅家屋が建てられなくなった。度重なる大地震でまず瓦屋根が消えてしまった。瓦屋根家屋には松のような庭木が植えられるがその松もお呼びがかからず畑から消えて行く。
11月8日は立冬。雨、この後3日後、そのあとまた雨の日が予想されてる。雨で木の葉が落ちその後大風が吹く。いわゆる木枯らしの1号から10号ぐらいで夥しい落ち葉がどこかに消える。
その落ち葉のいく先を調べると面白い。ゴミの吹き溜まり至る所にあるもんだ。
立冬あたりの冬雨と木枯しは楢木の葉を落として山々を丸裸にしていく。
冬到来である。
夏眠、冬眠。植木屋も含めて屋外の商売は天気、気候に左右されている。
関東、関西の方面は夏場は休業日が出るだろうし、東北地方は冬場は開店休業になる。
植物の世界もチュウリップ、水仙、彼岸花など夏場は地上から消えて冬場に芽を出す。落葉樹は幹が凍らないように水分を限りなく落とし冬眠する。
落ち葉、木枯しは休眠、冬眠へ誘う錦秋の幕引きのようだ。
40年休まず通ったお庭。施主曰く200年前に植えられたそうだ。
40回手入れした松
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