スワンが来た。

愛猫と夕闇の太平洋を眺めてたらスワン、スワンと鳴く声が天空にひびいた。


見れば5羽の一家がへの字飛行編隊で「スワン、スワンもう少し頑張れ」とママスワンが鳴いて過ぎ去った。


欧米人の人の耳には、白鳥の鳴き声がスワンスワンと聴こえてやがてその名前になったのだろうと思う。一方で日本人は白い鳥をダイレクトに白鳥としたのだ。これはどこまでも私見である。


今日の日の出は6時数分前だった。

同僚たちは炬燵を出したという者もいた。あの40℃の猛暑日が懐かしい。



四十年ほど前、クリスマスイブの昼から大雪になり送電線の鉄塔や市街の電柱も倒れ、電気のない正月を過ごした年があった。その当時は太平洋側の東北はよく大雪が降った。


温暖な最近は除雪作業が少なくて大助かりだが、夏の猛暑日が多くなったここ数年はそれに比例するように大雪の降る回数が多くなっている。

南岸低気圧の接近で太平洋側の大雪の降る傾向が高くなり、今年の冬は大雪に見舞われそうだ。



東北地方は至るところに稲田の耕地が広がる。

その農地にこれから春彼岸の頃まで北方から来た渡り鳥の群れが見られる。


刈り払われた稲田に残る僅かなモミ粒を探している渡り鳥のいる風景は、見る人にどこか心休まる思いをさせられる。中でも冬枯れのモノトーンの中にいる白い渡り鳥の白鳥は水墨画の世界だ。


コスモスやセイタカアワダチソウの咲き乱れる今は、来春のガーデニングのための時期でもある。ホームセンターの園芸コーナーには山盛りの球根が並んでる。人気のカサブランカなどはすぐ消える。

土中に球根を埋めてその上にビオラやパンジーを植えれば一ヶ所で何種類もの春花を楽しめる。


スワンが来る今が、来春のガーデニングを仕込む最もいい季節なのだ。


興梠の鳴き声は聴こえなくなった。


派手な演出のないアプローチにガビオンとロックガーデン。

オーナーさんの希望、発案がこうなった。来夏が楽しみ。

みやぎ野造園

1977年宮城県仙台市で開業。現在は富谷市明石にて営業。 近年は庭石の撤去工事が多く、その石を破砕して再利用した お洒落なロックガーデンやガーデニングに力を入れています。