寒さ暑さも彼岸まで
春彼岸は3月20日、秋彼岸の日は9月20日。
この日を境に寒さから暖かく、暑い日から涼しくなる目安とされています。不思議と正確にその日に合わせたかのようになります。
春彼岸の頃になると水仙が咲き始めます。その前に露払いとしてムスカリがブルーで清めてくれます。
水仙は葉と同時に蕾も出てきます。この水仙が咲きはじめるとチュウリップが続いてきます。
その後は序列は入り乱れみな我先と咲き始めます。
植物にとって春は最も生存競争の激しい季節であり生き残き残れるのは鮮やかなカラーを出せる花たちです。
秋彼岸の代表的花はその名も彼岸花、曼珠沙華とも呼ばれる紅花で不思議な形の花弁が想像させるのか、死人花、地獄花とも称されます。この花は9月20日前後その名の通り必ず咲きます。露払いとして夏水仙、狐の剃刀が当たります。どちらも彼岸花と同種です。
春彼岸と比べて競走相手の少ないこともあり結構注目、話題度が高いです。この花の特徴は何もないところに花だけ出てくるという離業で生き残りの戦略となったのだろう。花が終わると葉が出てきて冬の間に十分球根を太らせ一旦6月ごろ地表から姿を消す。
この水仙、彼岸花に共通してるのはどちらも毒性が強いことです。その昔遡ること江戸時代の天保の飢饉の折、これらを食して中毒障害を起こしたと言われる。なかには死んだ人もいたともある。
俗によく言われる綺麗なものに棘がある。
または、美しいものには毒がある。
そしてまたその魅力に誰人も逆らえないのも一理あり。
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