春は近くまで来ている。
節分を過ぎて日照時間が少しずつ長くなると植物はその季節の移ろいを教えてくれます。
2月下旬頃当地仙台近郊の雑木林の中に淡い黄色の花が咲いてくる。田舎言葉でマンズサク
「萬子作」がマンサクと呼ばれる早春の花です。落葉樹です。
常緑樹では木に春が来ると椿が咲きはじめる。これも早春の花で同じ椿の仲間で侘助椿は冬至の頃から咲き始めます。
日溜まりの藪に咲く藪椿。西風の当たらない海岸に群生してその種子が海流に乗ってアメリカの西海岸に辿り着き彼の地に根付いて定着してるという。
やがて梅が開き、その後桜と続く。全国的に話題になる桜の種類は染井吉野桜です。この桜の開花の北上を気象予報士の誰かが造語して桜前線といわれる様になった。
関東地方は春分の日あたりの開花。
当地仙台は4月中旬、小中学校の入学時期と重なり華やかである。
日本全国で見られるこの染井吉野桜は江戸幕府の参勤交代の制度の賜物と言われている。この桜は当時の江戸の郊外で栽培され江戸近郊に広まりやがては全国各藩の参勤交代の帰路に持ち帰って広まったとされる。
この桜は山桜の掛け合わせで枝ぶりが広範囲になるため広い場所に植えられた。中でも治水の為の川の土手沿いによく植えられ花見の人出によって踏み固める効用を期待した潘もあったそうです。当地宮城県の桜名所の一つに白石川土手の船岡一目千本桜があります。
桜の木は大木になるので伐採依頼の機会多い木です。なぜ大木になってしまうかの理由に次の様な言い伝えを信じて剪定しないことが起因しています。
「桜切る馬鹿、又梅切らぬ馬鹿」これに「又それを信ずる馬鹿」と付け加えれば大木にならずに伐採もせずにもっと桜の花見を楽しめたのに残念です。
また伐採した木は燃やすと匂いがいいこともあり薪ストーブマニアに人気があります。
春爛漫、桜花絢爛、花一色の季節がやってくる。
宮城県大河原町船岡 一目千本桜 七十の手習、初期の絵
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