白蟻のお話

先の震災の後、薪ストーブが大流行りです。

当時、電気ガスが止まったことと、3月の東北地方はまだまだ寒いので必然的なのかもしれません。

何しろあの時は雪が降って寒かったです。


仕事柄常に大小に関わらず木を切ってます。 


その剪定、伐採ゴミは全てリサイクルされます。木の根や丸太も例外ではありません。全て粉砕されて肥料となります。


このリサイクルは有料です。

ごみの重量、キロ単位の有料となりますので丸太や枝は極力、リサイクルゴミとしてださないで別途山積みしておきますがすぐ消えます。

薪ストーブを導入した方々が引き取ってくれます。引き合いが多いので助かります。無論、無償です。


前置きが長くなりましたがこの薪の保管場所、状態が要注意なのです。引き取った薪は生木で一年間ほど乾燥させてから燃料となります。

保管場所として屋根の下、軒下に置いてあるのがよくみられます。生木ですが中には朽木がありその中には白蟻が住んでます。薪置き場は白蟻の住まいとなり中には壁の割れ目や隙間から家屋に侵入します。

またその軒下に廃材を置いてあるのもよくみられます。その廃材の中は白蟻の住いです。

また玄関脇の軒下を植栽スペースにしてるのもよくみられます。コンクリート基礎が隠れるほど土盛りして白蟻にどうぞ我が家にお入りくださいと言ってるみたいです。笑


同じような場所にコンクリート基礎にへばりつく蔓性の植物、アイビーの類、ツツジ、サツキのような灌木の植栽は要注意です。

日陰を好む白蟻は蟻隧道を作り家屋に侵入していきます。再開発した住宅は一見きれいで白蟻など見当たらなそうですが土中は古い過去の歴史がありいろいろなものが隠れてます。ましてや隣地は再開発されてませんから油断できません。


木造住宅の中に侵入して害をもたらすのは害虫ですがその害虫を寄せ付けなくすることが大事でしょう。土中は白蟻の住いです。試しに杉板を置いて半年後ひっくり返してみてください。白蟻の食害がみられます。


白蟻は害虫のようですが自然界ではとんでもないお仕事をしています。大げさに言えば地球を綺麗にしている尊敬に値する虫さん達です。私たちの住いを食べるのは困りますが山林、山野の枯葉朽木のおおよその有機質を食べて土にするとんでもない働き者です。


白蟻さんたちが食べた剪定ゴミが畑土になった。

みやぎ野造園

1977年宮城県仙台市で開業。現在は富谷市明石にて営業。 近年は庭石の撤去工事が多く、その石を破砕して再利用した お洒落なロックガーデンやガーデニングに力を入れています。